運行管理者講習を受けないとどうなる?適切な講習の種類と内容

運行管理者講習は、運行管理者が安全かつ効率的な運送事業を遂行するために必要な知識と技能を身につけるための重要な制度です。

当記事では、3種類の主要な講習と料金、申し込み方法について紹介します。

運行管理者講習を受講予定の方はご参考にして頂ければ幸いです。

運行管理者講習の種類と料金

主要な運行管理者講習は下記の3つです。

それぞれの特徴を理解し、ご自身に必要な講習を受講してください。

  1. 基礎講習
  2. 一般講習
  3. 特別講習

基礎講習

運行管理者基礎講習は、新たに運行管理者に選任された人が受けるべき講習です。

もし運行管理者になるための試験資格取得や実務経験を通じて基礎講習を受けていない場合は、基礎講習を受ける必要があります。

基礎講習は、3日間(約16時間)にわたって行われ、受講料金は8,900~12,800円程度が相場となっています。

運行管理者基礎講習の受講料金は、開催機関によって異なるため、受講を希望する場合は、具体的な料金を事前に各機関のウェブサイトや運管ネットなどで確認しましょう。

一般講習

運行管理者一般講習は、すでに運行管理者として選任されている人が、2年ごとに1回受講する必要があります。

この講習は、運行管理者としての最新の知識や法令の更新を習得することを目的としており、運行管理者としての知識を常に最新の状態に保つために重要です。

講習期間は1日(5時間)で、受講料は3,000~5,000円(テキスト・手帳の料金含む)となっています。

特別講習

運行管理者特別講習は、重大な事故や行政処分を受けた事業所において、運輸局からの通知に基づいて受講する必要がある講習です。

特別講習の目的は、運行管理者に対して交通事故の防止と安全運転の徹底に関する知識と意識を高めることです。

特別講習の具体的な内容は以下の通りです。

  1. 事故防止対策の強化:重大事故の事例分析を通じて、事故防止のための具体的な対策を学びます。
  2. 法令遵守の徹底:法令違反による事故を防ぐため、道路交通法規やその他の関連法令の遵守について学びます。
  3. 安全管理体制の確立:安全運転管理のための体制整備、運転者の指導・監督方法、緊急時の対応策などについて学びます。
  4. 運行管理の実務:運行管理者としての実務知識、運行計画の作成、運転者の健康管理、車両の適正な維持管理について学びます。
  5. 交通安全に関する意識向上:運行管理者としての責任と役割について再認識し、安全運転に対する意識を高めます。

特別講習は、通常2日間(13時間)にわたって行われ、講義やグループ討議、事例研究などを通じて実施されます。

受講料金の相場は、18,000円程度です。

講習の詳細なスケジュールや内容、料金は、開催機関によって異なる場合がありますので、受講を希望する場合は各機関のウェブサイト等で確認しましょう。

運行管理者講習を受けないとどうなるのか

運行管理者が必要な講習を受講しない場合、法定で義務付けられた講習を受けていないことが発覚した際には、行政処分が科される可能性があります。

具体的な処分内容は以下の通りです。

  1. 特別講習受講義務違反:初回の違反で20日間の営業停止、再違反の場合は40日間の営業停止。
  2. 一般講習受講義務違反:初回の違反で10日間の営業停止、再違反の場合は20日間の営業停止。

運行管理者の講習は、自動車運送事業の安全性や効率性を保持し、事故を防止するための重要な役割を果たしています。

適切なタイミングでの講習受講は、運行管理者の責任であり、規定に従わない場合には事業に重大な影響を与える可能性があります。

運行管理者が一般講習を受講し忘れた場合の対応

運行管理者は、定められた期間内に一般講習を受講する義務があります。万が一受講を忘れてしまった場合、以下のような対応が必要です。

1. 行政処分のリスク:一般講習を受講しなかった運行管理者は、自動車等の使用停止などの行政処分を受ける可能性があります。

2. 特別講習の必要性:行政処分を受けた場合、運行管理者は特別講習を受けなければなりません。これは重大事故や法令違反に関連する内容を含みます。

3. 継続的な受講義務:特別講習を受けた後も、運行管理者は2年度ごとに一般講習を受講する義務が続きます。

4. 自己管理の重要性:平成24年4月以降、運行管理者講習の受講通知は廃止されているため、運送事業者や運行管理者自身で受講履歴の管理が必要です。

5. 再受講の手続き:受講を忘れた場合の具体的な手続きについては、所属する運送事業者や講習を提供する機関に確認が必要です。

運行管理者講習の申し込み方法

運行管理者講習はインターネット予約を利用することができます。

予約可能な主要なウェブサイトには下記3つがあります。

  1. NASVA(ナスバ)
  2. 運管ネット
  3. ヤマトスタッフサプライ

NASVA

全国の会場と日程情報はNASVA(ナスバ)のホームページから確認することができます。

>>>NASVA(ナスバ)運行管理者講習日程・会場

運行管理者講習予約システム(運管ネット)

運行管理者講習予約システム(運管ネット)に参加している講習認定機関では、一般講習(貨物・旅客)および基礎講習(貨物・旅客)を提供しています。

>>>運管ネット

運管ネットの機能

運管ネットは、運行管理者が定期的に受講しなければならない講習の予約を容易かつ迅速に行えるシステムです。

ユーザーは希望の場所や日時から講習情報を検索し、予約することができます。また、過去に受講した講習の履歴も管理できます。

利用の利点

運管ネットの利用により、受講希望者の講習予約に関する負担が軽減され、講習認定機関の受付事務の円滑化が図られます。これにより、講習の確実な受講に寄与しています。

運管ネットはパソコンやスマートフォンに対応しており、講習案内メールの配信機能も備えているため、受講忘れの防止に役立ちます。

ヤマトスタッフサプライ

ヤマトスタッフサプライでは、運行管理者一般講習と基礎講習を対面方式と出張で提供しています。

詳細はヤマトスタッフサプライのホームページよりご確認ください。

>>>ヤマトスタッフサプライ

まとめ

運行管理者の講習は基礎講習、一般講習、特別講習の3種類です。

運行管理者としての責任を果たし、適切な講習を受けることは、安全で効率的な運送事業の遂行に不可欠です。

講習の予約には予約サイトを利用すると便利です。

運行管理者は、講習受講の義務を忘れずに、適切な時期に受講してください。

>>>運行管理者試験の勉強方法・過去問・おすすめのテキストを紹介

コメント

タイトルとURLをコピーしました